大人気漫画『HUNTER×HUNTER』に登場する、謎多き奇術師ヒソカと、悪名高き盗賊集団・幻影旅団。
彼らの関係性は、物語の中でも特に複雑で多くのファンを惹きつけてやみません。
「そもそもヒソカが幻影旅団に入った理由は何ですか?」という疑問や、幻影旅団はいつから活動しているのか、そのメンバーは誰なのか、といった基本的な情報に関心を持つ方は多いでしょう。
また、ヒソカが幻影旅団へなりすましで加入した経緯や、物語の大きな転換点となったヒソカとクロロの決闘、そしてその後に始まった壮絶な幻影旅団狩りやメンバー殺しについても、多くの謎が残されています。
さらに、ヒソカとイルミの関係がこの一連の出来事にどう影響するのかも気になるところです。
この記事では、読者の皆様が抱える「幻影旅団のメンバーは誰ですか?」というシンプルな問いから、彼らの入り組んだ関係性の深層まで、網羅的に解説していきます。
この記事で分かること
- ヒソカが幻影旅団に執着する真の目的
- ヒソカと幻影旅団メンバーとの詳細な関係性
- クロロとの決闘から旅団狩りに至るまでの経緯
- 今後のヒソカと幻影旅団の戦いの行方
ヒソカと幻影旅団の歪な関係性の全貌
- 幻影旅団はいつから活動している組織なのか
- ヒソカが幻影旅団に入った理由は何ですか?
- 当初の幻影旅団のメンバーは誰ですか?
- ヒソカは幻影旅団になりすましで加入した
- 協力関係にあったヒソカとイルミの関係
幻影旅団はいつから活動している組織なのか
幻影旅団、通称「クモ」は、その名を聞くだけで多くの人が恐怖する、A級首の盗賊集団です。
彼らの活動がいつから始まったのか、正確な年数は作中で明記されていません。
しかし、その結成の背景には、彼らの故郷である「流星街」が深く関わっています。
流星街は、どんなものでも捨てることが許される無法地帯であり、住民は戸籍すら持たない「何者でもない人々」として生きています。
幻影旅団の初期メンバーは、この流星街の出身者で構成されており、「仲間(クモ)のためなら全てを懸ける」という強い絆で結ばれていました。
彼らが世にその名を轟かせたのは、ヨークシンシティで開かれる地下競売(オークション)を襲撃した事件がきっかけです。
しかし、それ以前から水面下で様々な盗みや破壊活動を行っていたとされています。言ってしまえば、幻影旅団は単なる盗賊団ではなく、「奪う」という行為を通して、世界から拒絶された自分たちの存在を証明しようとする思想的な集団とも言えるでしょう。
豆知識:流星街の掟
流星街には「我々は全てを拒まない だから我々から何も奪うな」という暗黙の掟が存在します。
過去に流星街の人間を殺害したマフィアが、爆弾による報復を受けた事件は、彼らの結束の強さと恐ろしさを象徴しています。
ヒソカが幻影旅団に入った理由は何ですか?
ヒソカが幻影旅団に加入した理由は、極めてシンプルかつ彼らしいものでした。
それは、団長であるクロロ=ルシルフルと戦うためです。
ヒソカは、自分より強い可能性を秘めた者(=熟した果実)と命懸けの戦いをすることに無上の喜びを感じる戦闘狂です。
彼は、幻影旅団の団長であるクロロの強さに目をつけ、一対一で戦う機会を得るために旅団に加入しました。
つまり、旅団の思想や活動には一切興味がなく、あくまで個人的な目的達成のための手段として利用していたに過ぎません。
しかし、クロロは団長という立場上、常に団員と共に行動するか、もしくはクラピカによる念能力の制約で使用できない状況にありました。
このため、ヒソカは長期間にわたってクロロと戦う機会を窺い続けることになります。
この執念こそが、彼の行動原理の根幹をなしているのです。
当初の幻影旅団のメンバーは誰ですか?
物語開始時点、特にヨークシンシティ編で活躍した幻影旅団の初期メンバーは、団長のクロロを含めて13人です。彼らはそれぞれが特異な念能力を持つ実力者揃いでした。
当時のメンバー構成は以下の通りです。
団員No. | 名前 | 状態 |
---|---|---|
0 | クロロ=ルシルフル | 団長 |
1 | ノブナガ=ハザマ | 生存 |
2 | フェイタン=ポートオ | 生存 |
3 | マチ=コマチネ | 生存 |
4 | ヒソカ=モロウ | 偽装加入 |
5 | フィンクス=マグカブ | 生存 |
6 | シャルナーク | 生存 |
7 | フランクリン=ボルドー | 生存 |
8 | シズク=ムラサキ | 生存 |
9 | パクノダ | 死亡 |
10 | ボノレノフ=ンドンゴ | 生存 |
11 | ウボォーギン | 死亡 |
12 | コルトピ | 生存 |
この中で、ウボォーギンはクラピカによって、パクノダは自らの念能力の制約によって命を落としました。ヒソカは後に自ら旅団を抜けることになります。
ヒソカは幻影旅団になりすましで加入した
ヒソカは正式な団員ではなく、「なりすまし」によって幻影旅団に潜入していました。
幻影旅団の団員の証は、12本の足を持つクモと団員ナンバーが刻まれた刺青です。
しかし、ヒソカの背中にあったクモの刺青は、彼自身の念能力「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」で描いた偽物でした。
これは、オーラを様々な質感に変えて物体の表面に再現する変化系と具現化系の複合能力です。彼はこの能力を巧みに使い、あたかも本物の団員であるかのように振る舞い、他の団員たちの目を欺いていたのです。
本来、団員ナンバー4の席は空席でしたが、ヒソカはそこに潜り込みました。彼が偽りの団員であったという事実は、彼と旅団との関係が当初から歪で、信頼に基づいたものではなかったことを明確に示しています。
協力関係にあったヒソカとイルミの関係
ヒソカと、ゾルディック家の長男であるイルミ=ゾルディックの関係は、非常に独特です。「友人」という言葉では片付けられない、利害の一致に基づくビジネスライクな協力関係と言えるでしょう。
ヨークシンシティ編では、ヒソカはイルミに依頼し、自分の身代わりとして幻影旅団のアジトに潜入させています。また、会長選挙編では、ヒソカがアルカを狙うイルミの前に立ちはだかり、互いに殺意を向け合う場面も見られました。
面白いのは、彼らが互いを「殺しがいのある相手」と認識しつつも、必要であれば協力し、情報を交換する点です。選挙編の際にも、イルミとヒソカは共闘のような立場をとります。
これは、彼らの関係が金銭や条件によって変化する、ドライで予測不可能なものであることを示唆しています。
そして驚くべきことに、ヒソカが旅団を抜けた後、イルミが新たな団員として幻影旅団に加入します。これはヒソカからの依頼がきっかけとなっており、彼らの奇妙な関係は現在も続いています。
ヒソカの幻影旅団狩りと今後の展開
- 天空闘技場で描かれたヒソカとクロロの決闘
- 敗北から始まったヒソカの幻影旅団狩り
- ヒソカが幻影旅団メンバーを殺した一覧
- 入れ替わりの激しい幻影旅団のメンバーは誰?
- これからのヒソカと幻影旅団の関係を考察
天空闘技場で描かれたヒソカとクロロの決闘
長年、ヒソカが待ち望んだクロロとの決闘は、天空闘技場を舞台に実現しました。この戦いは、『HUNTER×HUNTER』の歴史の中でも屈指の名勝負として知られています。
クロロは自身の念能力「盗賊の極意(スキルハンター)」に加え、シャルナークの「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」やコルトピの「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」といった旅団メンバーの能力を借りることで、ヒソカを完璧に対策します。
クロロの周到な戦略
クロロは観客を巻き込んだ人海戦術や、具現化した人形の爆破などを駆使し、ヒソカを徐々に追い詰めていきました。
ヒソカも自身の能力「伸縮自在の愛(バンジーガム)」と「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」を最大限に活用し、驚異的な身体能力と戦闘センスで応戦しますが、クロロの用意周到な戦略の前には及びませんでした。
結果として、ヒソカはこの戦いに敗北し、一度は心肺停止状態に陥ります。
敗北と死、そして復活
ヒソカは死の間際に、自身の念能力「伸縮自在の愛」に「死後に心臓と肺を動かす」ように命令していました。これがいわゆる「死後強まる念」となり、彼は自力で蘇生を遂げます。
この敗北と死の経験が、ヒソカの行動原理を大きく変えるきっかけとなりました。
敗北から始まったヒソカの幻影旅団狩り
クロロに敗北し、死の淵から蘇ったヒソカは、これまでの方針を大きく転換します。彼はもはや「いつでも、どこでも、誰とでも」戦うことを望まなくなりました。これからの彼は、「いつ、どこで、誰と戦うか」を自分で選ぶと宣言します。
そして、その最初のターゲットとして選んだのが、幻影旅団のメンバー全員でした。彼はクロロとの再戦を望むのではなく、もはや安全圏から戦いを仕掛けてくるような相手とは戦わないと決め、旅団そのものを標的に定めたのです。
これは、自分に能力を貸して有利な状況を作ったクロロへの報復であり、同時に旅団メンバーを一人ずつ狩ることでクロロを確実に引きずり出すための戦略でもあります。
ここから、ヒソカによる一方的かつ無慈悲な「幻影旅団狩り」が幕を開けることになります。
ヒソカが幻影旅団メンバーを殺した一覧
天空闘技場での復活後、ヒソカは早速行動を開始し、その場で幻影旅団のメンバー2名を殺害しました。
-
- コルトピ(団員No.12)
クロロに「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」を貸していたコルトピは、ヒソカの最初の標的となりました。トイレにいたところをヒソカに奇襲され、抵抗する間もなく殺害されます。ヒソカは彼の首をシャルナークへのメッセージとして利用しました。
- コルトピ(団員No.12)
- シャルナーク(団員No.6)
クロロに「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」を貸していたシャルナークも、ヒソカの標的となりました。コルトピの死体を発見し、団員に連絡を取ろうとした瞬間に背後から襲われます。能力を貸していたため念を使えず、為す術なく殺害されました。
この2名の殺害は、ヒソカがもはや正々堂々とした決闘を望んでいるのではなく、確実に旅団を殲滅するという強い意志を持っていることを示す衝撃的な出来事でした。
入れ替わりの激しい幻影旅団のメンバーは誰?
ウボォーギンの死後、ヒソカの裏切りと殺害、そしてイルミの加入など、幻影旅団のメンバー構成は大きく変化しました。現在の暗黒大陸へ向かう船「ブラックホエール号」に乗船している時点でのメンバーは以下の通りです。
団員No. | 名前 | 状態 |
---|---|---|
0 | クロロ=ルシルフル | 生存 |
1 | ノブナガ=ハザマ | 生存 |
2 | フェイタン=ポートオ | 生存 |
3 | マチ=コマチネ | 生存 |
4 | カルト=ゾルディック | ヒソカの代わりに加入 |
5 | フィンクス=マグカブ | 生存 |
6 | (空席) | シャルナーク死亡のため |
7 | フランクリン=ボルドー | 生存 |
8 | シズク=ムラサキ | 生存 |
9 | (空席) | パクノダ死亡のため |
10 | ボノレノフ=ンドンゴ | 生存 |
11 | イルミ=ゾルディック | ウボォーギンの代わりに加入 |
12 | (空席) | コルトピ死亡のため |
注意:メンバーの入れ替わり
団員が死亡または脱退した場合、団長が新しいメンバーを加入させることがあります。ヒソカが抜けた後にはカルトが、そしてヒソカの依頼でイルミが加入するなど、その構成は流動的です。現在、団員No.6、9、12の3つの席が空席となっています。
これからのヒソカと幻影旅団の関係を考察
現在、暗黒大陸へ向かう巨大な船「ブラックホエール号」の船内では、カキン帝国の王位継承戦が繰り広げられており、そこに幻影旅団とヒソカも同乗していることが判明しています。
幻影旅団はカキン王国のマフィアと手を組み、船内にあるとされるお宝を狙っています。一方、ヒソカも船内に潜伏し、旅団メンバーを一人ずつ狩る機会を窺っていると考えられます。まさに一触即発の状況であり、船という密室空間で、いつ両者の全面戦争が再開してもおかしくありません。
旅団側もヒソカの殺害を最優先事項としており、全員で彼を捜索しています。今後の展開として、以下のような可能性が考えられます。
- マフィアを巻き込んだ三つ巴の抗争に発展する
- 旅団メンバーが一人、また一人とヒソカに狩られる
- イルミがヒソカと旅団の間でどのような動きを見せるか
- 最終的にクロロとヒソカの再戦が実現するのか
どちらが狩る側で、どちらが狩られる側なのか。この息詰まるような緊張感が、今後の『HUNTER×HUNTER』の物語を牽引していくことは間違いないでしょう。ヒソカと幻影旅団、両者の戦いから目が離せません。
ヒソカと幻影旅団の戦いは続くのか考察
これまでの情報をまとめると、ヒソカと幻影旅団の関係は、単なる敵対関係を超えた、執着と因縁に満ちたものであることがわかります。最後に、この記事の要点をリスト形式で振り返ります。
- ヒソカが幻影旅団に加入したのは団長のクロロと戦うため
- 旅団員の証であるクモの刺青は念能力で偽装したものだった
- 幻影旅団は流星街出身者で構成されるA級の盗賊集団
- 団員は「クモ」と呼ばれ強い仲間意識で結ばれている
- ヒソカは団員の思想や目的には全く共感していなかった
- 長年の念願叶い天空闘技場でヒソカとクロロの決闘が実現
- 決闘はクロロが他の団員の能力を借りて戦う変則的なものだった
- ヒソカは決闘に敗北し一度死亡するが念で蘇生を遂げた
- 復活後ヒソカは旅団メンバー全員を狩ることを宣言
- 手始めにシャルナークとコルトピの2名を殺害した
- 現在ヒソカと幻影旅団は暗黒大陸へ向かう船に同乗している
- 旅団側も総出でヒソカの捜索と殺害を目的としている
- ヒソカが抜けた後の団員としてイルミが加入している
- イルミとヒソカは利害の一致による協力関係にある
- 今後の船内での両者の全面戦争は避けられない状況
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