冨樫義博先生の大人気漫画『HUNTER×HUNTER』のグリードアイランド編に登場する、強烈な悪役でありながらも読者に深い印象を残したゲンスルー一味。
この記事では、通称「爆弾野郎(ボマー)」として恐れられたゲンスルー、そして彼の仲間であるサブとバラについて、読者が抱くであろう様々な疑問に答えていきます。
ゲンスルー、サブ、バラというチームの由来や、それぞれの名前の由来に関する考察はもちろん、サブとバラが持つ意味や能力についても深掘りします。
作中でのゴン達との対決の行方や、ハンターハンターのファンなら誰もが記憶に残るバラとビスケの戦闘シーン、そして敵であるはずのゲンスルーが見せた意外な仲間思いな一面、被害者モタリケとの関係性まで、多角的に解説。
さらには、なんjなどで語られるサブとバラの評価にも触れ、彼らのキャラクター像を余すところなく解き明かしていきます。
この記事で分かること
- ゲンスルー、サブ、バラの基本情報や名前の由来
- チームの各メンバーが持つ念能力の詳細
- 作中でのゴン達との対決や印象的なシーンの解説
- ネット上での評価やキャラクターの多面的な魅力
ゲンスルー、サブ、バラの基本情報とチームの由来
- ゲンスルーの「爆弾野郎」という異名
- ゲンスルーの名前の由来を考察
- ゲンスルー、サブ、バラというチームの由来
- サブとバラのキャラクターが持つ意味
- サブとバラが使用する念能力を解説
ゲンスルーの「爆弾野郎」という異名
ゲンスルーが「爆弾野郎(ボマー)」と呼ばれる理由は、彼の持つ極めて凶悪な念能力にあります。
彼の能力は、対象に触れて能力を説明し、「ボマー」と宣言することで相手に念の爆弾を設置する「命の音(カウントダウン)」と、手で触れたものを任意で爆破する「一握りの火薬(リトルフラワー)」の2つから成り立っています。
「命の音」は、一度設置されると対象者の心臓に爆弾が取り付けられ、心拍数と連動したタイマーが作動します。
解除するには、ゲンスルー本人に触れて「ボマー捕まえた」と宣言するしかありません。
この厄介な能力を使い、彼は多くのプレイヤーを脅迫し、指定ポケットカードを奪い取ってきました。
かつての仲間らに対し、全カードの提出と引き換えに命を助ける、約束しましたが、それを破り、全員を爆破・・・・。
読者にその悪質なキャラクターぶり否応なく意識させます。
能力行使の狡猾さ
ゲンスルーは、能力を説明する際も非常に狡猾です。
ボマーというキーワードを唱えながら、相手の体に触れることで、爆弾の設置が完了。
一方的に爆弾を設置できるため、多くのプレイヤーがなすすべなく彼の犠牲となりました。
これらの能力は、放出系、具現化系、操作系といった複数の系統を組み合わせた高度なものであり、ゲンスルーが非常に高い念の技術を持っていることを証明しています。
ゲンスルーの名前の由来を考察
ゲンスルーという特徴的な名前の由来について、作者から公式に言及されたことはありません。
しかし、その綴りやキャラクター性から、ファンの間ではいくつかの考察がなされています。
最も有力な説の一つが、英語の「Go and through(行って、通り抜ける)」や「Gain through(~を経て得る)」といったフレーズに由来するというものです。
「Genthrough」という綴りからの推測
もし彼の名前の綴りが「Genthrough」だと仮定するならば、「幻(Gen)を通り抜ける(through)」と解釈することもできます。
これは、幻のゲームとされるグリードアイランドをクリアしようとする彼の目的と合致しており、非常に興味深い説と言えるでしょう。
いずれにせよ、彼の名前が単なる音の響きだけでなく、彼の目的や生き様を暗示している可能性は十分に考えられます。
このような考察も、HUNTER×HUNTERの楽しみ方の一つですね。
ゲンスルー、サブ、バラというチームの由来
ゲンスルーは念能力の弱い集団グループに5年間も所属していました。
ゲンスルーの真の仲間である、サブとバラは表には出ず裏で待機・・・。
ゲンスルーは、グリードアイランドをクリアするために集められた大規模なチームの一員でしたが、その目的は当初から異なっていたのです。
彼らの真の目的は、カードを強奪、独占し、ゲームをクリアすることでした。
そのため、チームが集めたカードを奪う機会をうかがっており、真の仲間である、サブとバラと共謀し殺害して頃合いを見計らって仲間たちを裏切り、カードを強奪しました。
言ってしまえば、彼らのチームは「裏切り前提」で、結成されたわけです。
目的のためには手段を選ばない、彼らの冷酷な性格がよく表れているエピソードと言えますね。
この裏切り行為によって、彼らはG.I.(グリードアイランド)内で最も危険な存在「ボマー」一味として他のプレイヤーたちから恐れられるようになりました。
サブとバラのキャラクターが持つ意味
ゲンスルーの仲間であるサブとバラは、単なる手下ではありません。
それぞれがチームの中で明確な役割を担っており、ゲンスルーの計画を遂行する上で不可欠な存在でした。
冷静沈着な参謀役「サブ」
サブは、常に冷静に状況を分析し、ゲンスルーに進言する参謀役です。
彼の的確な判断が、何度もチームの危機を救いました。
ゴン達との最終決戦においても、ゴンの作戦を見抜こうと分析を続けるなど、その知的な側面が描かれています。
屈強な武闘派「バラ」
一方のバラは、筋骨隆々な肉体を活かした武闘派です。直接的な戦闘を担当することが多く、その威圧感で相手をねじ伏せます。
言葉数は少ないですが、ゲンスルーの指示に忠実に従う実行部隊として機能していました。
このように、「頭脳のサブ」と「武力のバラ」というバランスの取れた構成が、ゲンスルーのリーダーシップと合わさることで、非常に強力なチームを形成していたのです。
彼らの名前「サブ(Sub)」と「バラ(Bara)」自体に特別な意味があるという公式情報はありませんが、ゲンスルーを支える「補助(Sub)」的な役割と、チームの「バランス(Balance)」を取る存在として解釈することもできるかもしれません。
サブとバラが使用する念能力を解説
サブとバラは、ゲンスルーの能力「命の音(カウントダウン)」の発動と維持に不可欠な念能力を持っています。
彼らの協力なくして、ゲンスルーの計画は成り立ちませんでした。
彼らの能力を以下の表にまとめます。
キャラクター | 能力の役割 | 詳細な解説 |
---|---|---|
サブ | 命の音(カウントダウン)の共同発動 | ゲンスルーが設置した爆弾を、バラと指を重ねて起爆させることができる能力です。キルアの分析では、体術は自分(キルア)がやや上、念能力では、サブにはかなわない、とのことで、なかなかの念能力者と思われます。 |
バラ | 命の音(カウントダウン)の共同発動 | ゲンスルーの能力は、本来3人が揃っていないと発動できないという制約があります。バラ(とサブ)がゲンスルーの近くにいることで、初めて「命の音」は完全な能力として機能します。これをバラは「解放(リリース)」と呼んでいました。ビスケ曰く、バラは強いとの評価。 |
チームとしての完成度
この能力構成からわかるように、彼らは3人で1つの能力を運用する、極めて特殊なチームです。
ゲンスルーの強力な攻撃能力、サブのリスク管理能力、そしてバラ(とサブ)の存在による発動維持。
これらが合わさることで、ボマー一味はG.I.内で圧倒的な脅威となり得たのです。
ゴン達との対決で見るゲンスルー、サブ、バラ
- グリードアイランド編でのゴン達との対決
- ハンターハンター作中でのバラとビスケの戦闘
- 意外な一面?ゲンスルーの仲間思いな部分
- 被害者モタリケとの関係性とは
- なんjにおけるサブとバラの評価
- 総括:ゲンスルー、サブ、バラというチームの魅力
グリードアイランド編でのゴン達との対決
ゴン、キルア、ビスケとボマー一味との対決は、グリードアイランド編のクライマックスを飾る壮絶な戦いでした。
ゴン達は、ボマーの能力を攻略するため、入念な作戦を立てて決戦に臨みます。
その作戦とは、ゲンスルー、サブ、バラを1対1の状況に引きずり込み、分断して各個撃破するというものでした。
ゴンは自らがおとりとなり、ゲンスルーと対峙します。
彼は、ゲンスルーの強力な能力「一握りの火薬(リトルフラワー)」を逆手に取り、自らの左腕を犠牲にして爆破させ、その隙に必殺の「ジャジャン拳」を叩き込むという、常軌を逸した覚悟で勝利をもぎ取りました。
この戦いは、単なる強さだけでなく、知略、覚悟、そして仲間との連携が試される、HUNTER×HUNTERらしい名勝負として、多くのファンの記憶に刻まれています。
ハンターハンター作中でのバラとビスケの戦闘
ゴンがゲンスルーと死闘を繰り広げている裏で、バラはビスケと対峙していました。
当初、バラはビスケを少女の姿から「ただの子供」と完全に見くびっていました。
しかし、それは彼の最大の過ちでした。
ビスケは、バラの攻撃を余裕でさばき、圧倒的な実力差を見せつけます。
ビスケの真の姿
この戦闘で、ついにビスケは本来の姿を現します。
それは、バラを遥かに凌駕する筋骨隆々の巨漢の姿でした。
この衝撃的な変身は、読者に大きなインパクトを与え、ビスケの底知れない強さを印象付けました。
結果、バラは一撃で戦闘不能にされてしまいます。
この一戦は、ボマー一味の武闘派であるバラですら、ビスケにとっては赤子同然であったことを示し、物語における強さのインフレーションを読者に体感させる重要な役割を果たしました。
意外な一面?ゲンスルーの仲間思いな部分
冷酷非道な殺人鬼として描かれてきたゲンスルーですが、物語の最後で意外な仲間思いな一面を見せます。
ゴンとの死闘に敗れ、瀕死の状態となったゲンスルー、サブ、バラ。そこにゴン達と一緒にレイザーと戦った、ゴレイヌが登場します。
ゴレイヌはどんな病気やケガも治す、大天使の息吹を持ってました。
その時、ゲンスルーは意識朦朧としながらも、ゴレイヌに向かってこう叫びました。
「バラを治してやってくれ…!!」
自分よりも仲間の身を案じるこの一言は、それまでの彼のイメージを覆すものでした。
彼にとってサブとバラは、単なる利用価値のある手駒ではなく、紛れもない「仲間」だったのです。
この人間味あふれるシーンによって、ゲンスルーは単なる悪役ではない、深みのあるキャラクターとして完成したと言えるでしょう。
被害者モタリケとの関係性とは
モタリケは、ゲンスルーらに捕まってしまい、上級のカードをひきあてる為の奴隷のようにさせられてしまった、とてもかわいそうなキャラです。
彼は、ゲンスルー達に脅迫され、カード集めにひたすら協力させられていました。
最後の登場では、顔を整形させられ、そのまま、放置されました。
状況的には、生きてる可能性の方が高いようですが、その後の彼の人生はどうなのか、不明であります。
なんjにおけるサブとバラの評価
ネットの巨大掲示板5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)の「なんでも実況J(ジュピター)板」、通称「なんj」では、サブとバラは度々ネタキャラとして話題に上がります。
特にサブは、冷静な参謀役でありながら、ゴン達の作戦を完全には見抜けなかったことから、「無能参謀」などと揶揄されることがあります。
彼の「完全に膠着したな…」という分析が、直後にゴン達の奇襲で覆されるシーンは、象徴的な場面としてよく挙げられます。
一方のバラは、ビスケにあっさりと倒されたことから、「ただの筋肉」「かませ犬」といった不名誉な評価を受けがちです。
もちろん、これらは愛情を込めたイジりであり、彼らが印象的なキャラクターであることの裏返しでもあります。
ゲンスルーという強力なリーダーの下で、人間味のある失敗をしてしまうサブとバラの姿が、かえって読者に親近感を抱かせているのかもしれませんね。
総括:ゲンスルー、サブ、バラというチームの魅力
この記事では、ゲンスルー、サブ、バラというボマー一味について、多角的に掘り下げてきました。最後に、彼らの魅力と物語における役割をリスト形式でまとめます。
- ゲンスルーは爆弾魔(ボマー)の異名を持つ凶悪な念能力者
- 彼の能力は「命の音(カウントダウン)」と「一握りの火薬(リトルフラワー)」
- サブは冷静な参謀役、バラは屈強な武闘派としてチームを支える
- チームの由来は他のプレイヤーグループを裏切って結成されたもの
- ゲンスルーの名前は「Go and through」などが由来かもと考察されている
- サブとバラはゲンスルーと一緒に爆弾発現能力という重要な役割を担う
- 3人は「3人で1つ」の能力を運用する特殊なチーム構成
- ゴン達との最終決戦はG.I.編のクライマックス
- ゴンは左腕を犠牲にする覚悟でゲンスルーに勝利した
- バラはビスケの真の姿の前に一撃で敗北する
- ゲンスルーは敗北後、自分より仲間の治療を優先する仲間思いな一面を見せた
- なんjなどネット上ではサブとバラはネタキャラとして親しまれている
- サブは「無能参謀」、バラは「かませ犬」などと揶揄されることがある
- 冷酷な悪役でありながら人間的な魅力も併せ持つ、深みのあるキャラクターたちである
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