ハンターハンター屈指の名勝負として名高い、ウボォーギンとクラピカの戦い。
幻影旅団の特攻隊長であるウボォーギンの圧倒的な強さと、それを上回るクラピカの覚悟がぶつかり合うこの戦いには、多くのファンが魅了されました。
ウヴォーギン強すぎという声も多い中、なぜクラピカは勝てたのでしょうか。
また、なぜ最初に鎖で捕えなかったのか、幻影旅団のウボォーギンはどうやって死んだ?といった疑問や、アニメではウボォーギン対クラピカは何話で描かれているのか、気になる方も多いでしょう。
さらに、クラピカがウボォーギンを埋めたという噂の真相、陰獣との戦いの詳細、そしてウボォーギンの、「殺せ」というセリフに込められた覚悟や、クロロが奏でた「ウヴォーギンさん聞こえますか」というレクイエムの意味、クラピカの後遺症の問題、強化系最強候補として比較される第一王子ベンジャミンとの関係性まで、この戦いには多くのドラマと謎が詰まっています。
この記事では、二人の戦いの全貌を徹底的に解説します。
この記事で分かること
- ウボォーギンとクラピカの戦闘能力や念能力の詳細
- ヨークシンシティ編での二人の戦いの全貌と衝撃の結末
- アニメや漫画で描かれた名シーンやセリフの背景
- 戦いに関する様々な謎や伏線の徹底考察
伝説の戦い「ウボォーギン vs クラピカ」の背景
- 旅団ナンバー11番・幻影旅団のウボォーギン
- 「ウヴォーギン強すぎ」と言われるほどの戦闘能力
- 4人の陰獣を一人で壊滅させた圧倒的パワー
- なぜクラピカは最初に鎖で捕えなかったのか
- アニメ版ウボォーギンvsクラピカは何話?
旅団ナンバー11番・幻影旅団のウボォーギン
ウボォーギンは、盗賊集団「幻影旅団」の団員で、団員ナンバーは11です。
旅団の初期メンバーの一人であり、腕っぷしの強さでは旅団一と自他共に認める存在でした。
その役割は、戦闘や破壊活動を率先して行う「特攻隊長」であり、その単純明快かつ豪快な性格は、相棒であるノブナガをはじめ、多くの団員から信頼されていました。
彼は、自身の肉体を極限まで鍛え上げた強化系の念能力者であり、その戦闘スタイルは正面からの殴り合いを好む非常にパワフルなものです。
単純な戦闘力だけでなく、仲間を思う気持ちも非常に強く、その絆の深さが後のクラピカとの戦いにおいて、彼の運命を決定づけることになります。
ウボォーギンのプロフィール
名前 | ウボォーギン |
---|---|
所属 | 幻影旅団(団員No.11) |
念系統 | 強化系 |
念能力 | 超破壊拳(ビッグバンインパクト) |
特徴 | 旅団一の肉体派。単純だが仲間思いな性格。 |
「ウボォーギン強すぎ」と言われるほどの戦闘能力
ウボォーギンの強さの根源は、強化系の中でもトップクラスの念能力にあります。
彼の代名詞とも言える必殺技が「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」です。
これは、拳にありったけのオーラを込めて放つ単純な右ストレートですが、その威力は小型ミサイル並みと称されるほど絶大です。
実際に、彼はこの技で地面に巨大なクレーターを作り出すほどの破壊力を見せつけました。
また、彼の肉体はオーラで強化することで、対戦車バズーカの直撃を受けても無傷でいられるほどの驚異的な防御力を誇ります。
この攻防一体の能力こそが、「ウヴォーギン強すぎ」と言われる所以なのです。
単純な力押しだけでなく、戦闘における駆け引きや状況判断能力にも長けており、決してただの脳筋キャラクターではありません。
ウボォーギンの戦闘能力は、作中でも屈指のレベルです。
単純な破壊力だけで言えば、王直属護衛軍に匹敵する可能性も示唆されるほどで、彼の存在が幻影旅団の脅威度を大きく引き上げていたことは間違いありません。
4人の陰獣を一人で壊滅させた圧倒的パワー
ウボォーギンの圧倒的な強さを象徴するエピソードが、マフィアンコミュニティーの武闘派組織「陰獣」との戦いです。
ヨークシンシティのオークション会場を襲撃した際、ウボォーギンはたった一人で陰獣のメンバー4人(病犬、蚯蚓、蛭、豪猪)と対峙しました。
陰獣は、それぞれが特殊な念能力を持つ実力者揃いでしたが、ウボォーギンは彼らを全く寄せ付けません。
蛭の体内に寄生させたヒルを体外に排出し、蚯蚓の土中移動能力を音で察知し、豪猪の毛を自在に操る能力を噛み砕いて無効化するなど、規格外の戦闘センスとパワーで一方的に蹂躙しました。
最終的に、4人の陰獣を一人で殺害し、その強さを見せつけました。
この戦いは、ウボォーギンの戦闘能力がいかに高いかを読者に強烈に印象付けた場面です。
なぜクラピカは最初に鎖で捕えなかったのか
ウボォーギンとの戦闘時、多くの読者が「なぜクラピカは最初から鎖で捕まえなかったのか?」という疑問を抱きました。
その理由は、クラピカの念能力「エンペラータイム(絶対時間)」と、彼の覚悟に深く関係しています。
クラピカの念能力「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)」は、幻影旅団員を捕縛し、強制的に「絶」の状態にする非常に強力な能力です。
しかし、この能力には「旅団員以外に使用した場合、自らが死ぬ」という極めて重い制約と誓約が課せられています。
制約と誓約のリスク
クラピカは、ウボォーギンが本当に幻影旅団の一員であるという確証を得るまで、この命を懸けた能力を使うことができませんでした。
もし万が一、相手が旅団員でなかった場合、クラピカ自身が命を落としてしまうため、初対面の段階では慎重にならざるを得なかったのです。
そのため、最初の接触ではまず素性を探る必要がありました。
言ってしまえば、クラピカはウボォーギンとの会話や戦闘の中で、彼が紛れもなくクルタ族を虐殺した幻影旅団の一員であることを確認し、満を持して最強の切り札であるチェーンジェイルを使用したのです。
アニメ版ウボォーギンvsクラピカは何話?
ウボォーギンとクラピカの伝説的な戦いは、アニメでも非常に丁寧に描かれています。視聴するテレビ局バージョンによって話数が異なるため、以下にまとめました。
各バージョンの該当話数
アニメのバージョン | 該当話数(目安) | 内容 |
---|---|---|
日本テレビ版(2011年) | 第47話「条件×と×条件」 | クラピカとウボォーギンの直接対決が描かれる中心的な回です。 |
フジテレビ版(1999年) | 第58話「ヒキガネ×ト×ヒキガネ」 | 旧アニメ版での決戦回。演出や作画が異なり、こちらも見応えがあります。 |
フジテレビ版、日本テレビ版と、それぞれがBGMなど異なる味わいでの素晴らしい戦いの演出をしております。
二つの違いを見比べてみると、とても楽しいのではないでしょうか。
ウボォーギン vs クラピカの決着と謎を徹底解説
- 仲間を売らない「ウボォーギン、殺せ」の覚悟
- 幻影旅団のウボォーギンはどうやって死んだ?
- クラピカはウボォーギンをその場に埋めたのか
- クラピカを襲うエンペラータイムの後遺症
- クロロが奏でた「ウヴォーギンさん聞こえますか」
- 強化系最強?第一王子ベンジャミンとの比較
- 宿命の対決「ウボォーギン vs クラピカ」の考察
仲間を売らない「ウボォーギン、殺せ」の覚悟
クラピカに捕縛されたウボォーギンは、仲間の能力や居場所について尋問されます。
しかし、彼は一切口を割りませんでした。それどころか、クラピカの問いかけに対し、「殺せ」と言い放ちます。
このセリフは、ウボォーギンの幻影旅団への絶対的な忠誠心と、仲間を売るくらいなら死を選ぶという彼の覚悟を示す、非常に印象的なものです。
彼は、クラピカが同胞の復讐のために自分を殺したがっていることを見抜いていました。
その上で、情報を引き出すというクラピカの目的を「殺せ」と一蹴し、自らの死を受け入れる姿勢を見せたのです。
この潔さと仲間への想いの強さは、敵であるクラピカだけでなく、多くの読者に衝撃を与えました。
幻影旅団のウボォーギンはどうやって死んだ?
前述の通り、ウボォーギンは最後まで仲間の情報を話すことを拒否しました。
そして、ウボォーギンが最後まで抵抗の意思を示したため、クラピカは自身の念能力「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」を使用しました。
この能力は、相手の心臓にオーラの刃を突き立て、設定したルールを破るとその刃が心臓を貫き殺害するというものです。
クラピカは「旅団の情報を話せ。破れば死ぬ」というルールを設定しましたが、ウボォーギンがそれを拒絶したため、最終的に心臓を直接鎖で貫き、殺害しました。
ウボォーギンの直接的な死因
ウボォーギンの死因は、クラピカの念能力「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」によって心臓を物理的に破壊されたことです。これは、クラピカの旅団に対する深い憎悪と、復讐を成し遂げるという固い決意の表れでした。
クラピカはウボォーギンをその場に埋めたのか
ウボォーギンを殺害した後、クラピカがその亡骸をどうしたのかは、ファンの間でしばしば議論になります。作中では、クラピカがウボォーギンのために穴を掘り、埋葬するシーンが描かれています。
これは、クラピカが単なる殺戮者ではなく、たとえ憎い仇であっても死者への弔いの念を持っていることを示す重要な場面です。
彼は復讐に身を焦がしながらも、人間としての最低限の尊厳や倫理観を失ってはいませんでした。
この行為は、復讐という行為の虚しさや、クラピカが抱える心の葛藤を象徴していると言えるでしょう。
「クラピカがウボォーギンを埋めた」というのは事実です。
彼は復讐を果たした後、静かにシャベルで穴を掘り、亡骸を埋葬しました。このシーンは、彼の複雑な心境を無言で物語っています。
クラピカを襲うエンペラータイムの後遺症
クラピカの強力な能力「エンペラータイム(絶対時間)」は、緋の眼が発動した時に全ての念系統の能力を100%の精度で引き出せるという、まさに切り札中の切り札です。しかし、この絶大な力には極めて重い代償が伴います。
エンペラータイムを発動すると、1秒につき寿命が1時間縮むという深刻なリスクがあります。ウボォーギンとの戦いやその後の旅団との戦闘で、クラピカはこの能力を長時間使用しました。
その結果、彼は自身の寿命を大幅に削ってしまっています。
エンペラータイムの具体的なリスク
寿命が縮むだけでなく、エンペラータイム使用後は高熱を発し、数日間寝込むほどの極度の疲労感に襲われます。
これは、肉体的にも精神的にも大きな負担を強いるものであり、クラピカが復讐のためにどれほどのものを犠牲にしているかを物語っています。
この後遺症は、彼の今後の戦いにおいても大きな足かせとなる可能性があります。
クロロが奏でた「ウヴォーギンさん聞こえますか」
ウボォーギンの死後、幻影旅団の団長であるクロロ=ルシルフルは、マフィアの依頼で集まった殺し屋、マフィア達を前に、指揮棒を振ります。
そして、彼らが奏でる不協和音のような銃声や悲鳴をバックに、「ウヴォーギンさん 聞こえますか? オレ達からあなたへの鎮魂曲(レクイエム)です」と静かに語りかけました。
このシーンは、幻影旅団の仲間への想いの深さを示す象徴的な場面です。彼らはウボォーギンの死を悲しみ、その弔いとして、彼を殺害したマフィアへの大規模な報復を行いました。
クロロのこのセリフは、冷徹な盗賊団のリーダーが見せた、仲間への深い愛情と弔いの気持ちが表れており、多くの読者の心に残っています。
強化系最強?第一王子ベンジャミンとの比較
ウボォーギンは強化系の念能力者として作中トップクラスの実力者ですが、「強化系最強は誰か?」という議論では、カキン帝国の第一王子ベンジャミン・ホイコーロの名前が挙がることがあります。
ベンジャミン王子もまた強化系の念能力者であり、その身体能力やオーラ量はウボォーギンに匹敵、あるいはそれ以上とも言われています。しかし、両者の強さの質は異なります。
ウボォーギンとベンジャミンの比較
ウボォーギン | 第一王子ベンジャミン | |
---|---|---|
強みのタイプ | 純粋な破壊力と防御力。一点突破型のパワー。 | 高い身体能力に加え、部下から能力を継承する特殊能力を持つ。戦略性も高い。 |
戦闘スタイル | 正面からの殴り合いを好む。 | 自身の武力と部下の能力を組み合わせた、複合的な戦術を用いる。 |
単純な一対一の殴り合いであればウボォーギンが勝るかもしれませんが、ベンジャミンは部下の能力を継承する「ベンジャミンバトン」という能力を持っており、戦略の幅広さでは彼に分があります。
どちらが最強かは一概には言えませんが、ウボォーギンが強化系最強クラスの実力者であることは間違いないでしょう。
腕相撲では旅団ナンバーワンはウヴォーギンですが、ベンジャミンと腕相撲したら、どちらが強いのでしょうか?
宿命の対決「ウボォーギン vs クラピカ」の考察
この記事では、ウボォーギンとクラピカの戦いについて、様々な角度から解説してきました。最後に、この戦いが持つ意味についてまとめていきましょう。
まとめ:ウボォーギン vs クラピカの戦いから分かること
- ウボォーギンは幻影旅団の特攻隊長で強化系の念能力者
- 必殺技「超破壊拳」は小型ミサイル並みの威力を持つ
- 対戦車バズーカにも耐える驚異的な肉体強度を誇る
- 陰獣4人を一人で全滅させるほどの実力者
- クラピカはクルタ族の生き残りで旅団に復讐を誓う
- 念能力「エンペラータイム」は寿命を削るリスクを持つ
- 「束縛する中指の鎖」は旅団員にしか使えない制約がある
- ウボォーギンはクラピカの「律する小指の鎖」で心臓を貫かれ死亡
- 死の間際まで仲間の情報を売らない覚悟を見せた
- クラピカは復讐後、ウボォーギンの亡骸を埋葬した
- アニメ2011年版では第47話でこの戦いが描かれている
- クロロはウボォーギンのために鎮魂曲を捧げた
- クラピカはエンペラータイムの後遺症に苦しんでいる
- この戦いはハンターハンター屈指の名勝負として知られる
- 復讐の連鎖と仲間を思う気持ちがテーマとなっている
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